広告業界の生成AIを活用したプロダクト事例紹介

広告業界は生成AIの影響を最も大きく受ける業界の1つといわれています。
本記事では、そんな激変の渦中にある広告業界の各企業が、生成AIをめぐってどういう活用方法を模索しているのか、開発しているプロダクトを通して紐解いてゆきます。

電通 – ∞AI

「∞AI（ムゲンエーアイ）」は電通デジタルが開発した、広告CR制作プロセスにおいてAIを活用することで、質と量を担保しつつリアルタイムな改善を叶えるツールです。

このプロセスの「02.AIでCRの自動生成支援」の部分の一部に文章生成言語モデルを用いており、自然な言語で広告クリエイティブに使うコピーの自動生成をしています。ただし、最終仕上げは人が担当します。

参考サイト

電通デジタル、広告クリエイティブを革新する「∞AI（ムゲンエーアイ）」を開発

4つのAIが、デジタル広告のクリエイティブを無限に改善し続ける！

サイバーエージェント – 極み予測AI

CAの極み予測AIでは、CAの研究開発組織が開発した自社開発のLLMとChatGPTを用いてクリエイティブ制作も生成できるツールになっています。

「極予測AI」は、これまで提供を行ってきたテキスト自動生成機能をアップデートし、広告画像の内容を考慮しながら、従来よりも詳細なターゲットに合わせて広告コピーを作り分ける機能を追加いたしました。この機能には自社で開発している大規模言語モデル（LLM）技術と汎用的な大規模言語モデルであるChatGPTのAPIを活用しています。

極予測AI、大規模言語モデルを活用した広告コピー自動生成機能を実装 ―自社LLM技術およびChatGPTの活用により画像やターゲットを考慮した生成が可能に―

博報堂 – H-AI TD GENERATOR

こちらは博報堂ＤＹホールディングスの研究開発組織「Creative technology lab beat」が開発する広告文生成ツール。任意のLPと、検索キーワードや訴求内容を反映した広告文を大量に生成し、広告成果の改善を実現。

ツール導入前と比較して、CPA（Cost Per Action：顧客獲得単価）約1/4、CVR（Conversion Rate：顧客転換率）約2倍という結果もでています。「H-AI TD GENERATOR」による、人力では思いつかなかった新たな訴求軸の発掘、素早い広告改善の実現が成果改善につながっている。

参考サイト

博報堂ＤＹホールディングス AI技術を用いて検索キーワードごとに広告文を自動生成し、広告品質の最大化を目指す広告成果支援プロダクト「H-AI TD GENERATOR」の提供を開始